向日葵になりたい。(修正済)
明日から冬休みに入る。

普通なら喜ぶだろうけどあたしは全然嬉しくなかった。


「海、今年もクリスマスは僚と3人でうちでパーティーしよっか」

沙耶が楽しそうに話しかける。


「あ、俺今年パス。同じクラスの奴にケーキ屋の息子がいてさ、どうしても手伝ってくれって言われてサンタの格好になってケーキ売りすることになった」

「えぇ?そっか・・・・海どうする?2人でする?」

明らかにトーンダウンする沙耶。
見ててちょっと可愛いと思った。


「じゃあさ、沙耶と海もバイトするか?人手が足りないって言ってたから2人も増えれば助かるだろうし」

「せっかくのクリスマスにバイトかぁ。・・・海はやらないよね?」

「んー、やろっかなぁ…特に予定もないし」

「えっ!?だってイブは海の・・・・・・」

「だからだよ。一人で家でボーっとしててもつまんないし」

「でも・・・・・・」

「よし決まり!23日・24日がすげー忙しいらしいから最悪この2日間だけでもいいって言われてんだよ。海は決定な。で、沙耶は?」

「私は・・・・・・やめとく」

「お嬢だからな沙耶は。じゃあ海には時間聞いて連絡するよ」

それを聞いて沙耶は更に不安な顔になった。
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