向日葵になりたい。(修正済)
・・・・10分後ー。


「・・・・・なぁ」

「ククッ・・・・・・なぁに?」

「今、俺を見て笑っただろ!!」

「気のせいだよ・・・・ププッ」

「斎藤〜!何で海がその服で俺がこの恰好なんだよっっ!」

「いや、似合うと思ったから。予想通りすごく似合うよ!ねぇ長谷川さん?」

「アハハハッッ・・・うん!超似合うよ!今日はそのまま帰ろうね僚!アハハッッ」

「お、お前ら・・・・覚えとけよっっ!」



あたしの制服はスカートでサンタの女の子バージョンっていったところ。
そして僚はサンタクロース・・・・・ではなく、顔の部分だけ穴があいてるトナカイだった。
顔はバッチリ見えるため、いつの間にか斎藤くんに鼻の頭を赤く塗られ酔っ払ったおっさんみたいだった。


「こんな姿、沙耶にも見せてあげたかったねぇ。後で写真撮ろうね!フフッッ」

「ぜってー撮らせない!」




でも意外に僚のトナカイ姿は人気が高く、特に年上のお姉さんが『可愛い』と言いながら集まってきて、店頭に出て販売してたケーキは飛ぶように売れた。


忙しいと余計なことを考える暇がないからいい。
それだけに集中できるから。




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