向日葵になりたい。(修正済)
ベッドに入ると、先生は「う〜ん」と寝ぼけながら腕を広げ、あたしを腕枕して抱き寄せた。


!!!
先生の胸元にあたしの顔がある。

心臓が飛び出しそうになるほどドキドキしてるあたし。
でも・・・・・先生は無意識にしてるんだよね。
・・・・無意識・・・・・毎晩こうやって奥さんと寝てるの?

ドキドキしてるのに何か寂しい。
こんなに近くにいるのに遠くに感じる。

勝手にいろんな想像をして苦しくなって先生の胸元にますます顔をくっつけた。



ばかだなあたし。
こんな気持ちなのにまだドキドキしてる・・・・・ドキドキ・・・・ドキドキ?・・・・・えっ!?

あたしは耳を疑った。


この心音・・・・先生から聞こえてる?

でも・・・・寝てる・・・・よね?

あたしはつい「先生ドキドキしてるよ」と声に出していた。


「してない」
頭の上から声が聞こえた。

「起きてたの?」

「寝れるか」

「眠くないの?」

あたしは顔を上げ、先生を見つめた。
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