向日葵になりたい。(修正済)
「電話。もちろん月々の料金は自分で払う」


当時、その頃やっと少しずつPHSが普及し始めて、クラスでもちらほら持ってる人が出てきてた。


「PHSがあれば先生と連絡が取れるし今日みたいに何時間も雪の中待ってることもなくなるし。もちろんむやみやたらと掛けたりはしない」

「・・・・じゃあ俺も買う。そうすれば海も何の気兼ねなく連絡して来れるだろ?」

「・・・・・いいの?」

「いいの!じゃあ明日は買い物デートだな。よしっ!あんまり時間ないけどちょっと寝るか」

「うん」

あたしは返事をしたが寝るつもりはなかった。

寝て起きたらこの出来事が全て夢だったら・・・と考えると眠れなかった。
醒めないでほしかったから。






神様お願いです。
時間をこのまま止めてください。







そう何度も心の中で祈った。








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