向日葵になりたい。(修正済)
先生はあたしを抱き起こし、隣に座らせると穏やかに話し始めた。
「海を初めて見たのは入学して間もなくだった。
いつもニコニコしてた。いつも元気だった。
その子が俺に告白してきた。いつもと違って顔を真っ赤にして涙目で。
その時思ったんだ。俺いつもこの子を見てたなって。
多分、海より先に俺の方が海を好きになってた。
でも俺は海より10歳も上で、教師でありしかも既婚者。だから自分の気持ちを抑えるために指輪は決して外さなかった。
・・・・ごめんな。自分を守ることに必死で海には辛い思いさせたな。
でももう我慢しなくていいからな」
先生は初めて指輪を外しあたしをそっと抱き寄せた。
「こういう甘い台詞って苦手だから二度と言わないからよぉーく聞いとけ。・・・・・海、大好きだよ。すげー好きだよ」
「・・・・グズッ・・・あたしのほうが・・・ヒックッ・・・先生のこと好きだもん!」
先生はいつも以上に優しく笑っていつものように頭を撫でてくれた。
春休み初日。
あたしたちはこの町を出た。
ー
「海を初めて見たのは入学して間もなくだった。
いつもニコニコしてた。いつも元気だった。
その子が俺に告白してきた。いつもと違って顔を真っ赤にして涙目で。
その時思ったんだ。俺いつもこの子を見てたなって。
多分、海より先に俺の方が海を好きになってた。
でも俺は海より10歳も上で、教師でありしかも既婚者。だから自分の気持ちを抑えるために指輪は決して外さなかった。
・・・・ごめんな。自分を守ることに必死で海には辛い思いさせたな。
でももう我慢しなくていいからな」
先生は初めて指輪を外しあたしをそっと抱き寄せた。
「こういう甘い台詞って苦手だから二度と言わないからよぉーく聞いとけ。・・・・・海、大好きだよ。すげー好きだよ」
「・・・・グズッ・・・あたしのほうが・・・ヒックッ・・・先生のこと好きだもん!」
先生はいつも以上に優しく笑っていつものように頭を撫でてくれた。
春休み初日。
あたしたちはこの町を出た。
ー