向日葵になりたい。(修正済)
見慣れた景色が流れる電車の中、あたしたちは手を繋いだまま座ってた。

途中の駅であたしと同い年くらいの男の人が乗ってきた。

あたしはいつものように少し先生から離れて座ろうと腰を浮かしたが、先生は手を離そうとしなかった。


「もういいんだ。堂々としてていいんだよ」


あたしは黙って先生の手を強く握りかえした。






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