向日葵になりたい。(修正済)
「海ちゃんとの話を聞いたときはもちろん驚いたけど、それ以上に嬉しかったんだ。
あいつから恋愛話を聞くのは初めてだったし、あいつが俺を頼ったのも初めてだったから。
だから仙台に誘った。

海ちゃんと一緒にいるときのあいつはほんとに幸せそうで。

あいつ、言ってたよ。
『海の笑顔は一生かけて俺が守る』って。
あぁ〜!俺もそんな恋愛してみてぇよ!・・・・って海ちゃん?
ご、ごめん!俺・・・・変なこと言った?」






あたしの頬には涙が伝っていた。
止めようとしても止まらなかった。





「う、ううん。ごめんなさい。
泣くつもりなんてないんだけど・・・・・」

気持ちを落ち着かせてあたしはゆっくりと話し出した。



「・・・・あのね、あたしのお父さんって地元では結構有名な会社の重役なの。
2つ上のお姉ちゃんはガリ勉で頭が良くて今は医大生。
お母さんは優しくていい人だけどわがままで世間体を気にするお父さんには何も言えない。

そんな家庭にあたしの居場所なんてなかった。
外では元気にしてたけどほんとはずっと寂しかった。

だから先生がそんなことを言ってたって聞いてあたしすごく嬉しくて・・・・。

悠斗さん・・・・あたしも先生を全力で守るよ。自分の命と引き換えにしても」


「・・・・海ちゃん・・・・・・」




2人でちょっとしんみりしてると、異変に気付いた先生が近付いてきた。
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