向日葵になりたい。(修正済)
色鉛筆を片手に店を出る。

先生、喜んでくれるかな?



よし、残りの給料でご飯を食べに行こう。

ん?まてよ、まず家に帰ったらこの色鉛筆を誕生日まで見つからない場所に隠して、それから・・・先生を起こしてご飯を食べに行こう。

うん。そうしよう。



そんなことを考えながら歩いていたからか、今日はいつも以上に家が近く感じた。



僚と沙耶の顔も思い出さなくなっていた。





出来るだけ音を立てないようにそっと鍵を開ける。

先生が起きてしまったら色鉛筆を隠せなくなるから。



「ただいま」と囁くように言い、靴を脱いでいると腕を強くつかまれる。


「起きちゃっ・・・・・・えっ!?」











あたしの目の前には愛しい先生ではなく・・・・・・・・・・・・・







両親がいた。












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