向日葵になりたい。(修正済)
「どこへ行くんだ」

「どこって・・・・先生のとこに決まってるでしょ!」

「あいつは死んだ。お前が行った所で生き返るわけじゃない」

「先生はあたしをおいて死んだりしない!自分の目で確かめさせてよ!」

「ダメだ!!」


父とあたしが二階で揉めていると下から怒鳴り声が聞こえてきた。


「早く出てきなさいよ!」

必死で母が止めている様子。


あたしが下に行こうとすると父が遮り降りて行った。


僚とあたしは階段の上から覗く。





あの人は・・・奥さんだ。

一度だけ先生に内緒で悠斗さんに無理を言って先生の結婚式の写真を見せてもらったことがあった。

その時、先生の隣に写っていた人・・・・今はちょっと太ったけど・・・間違いなく奥さんだった。


父親と先生の奥さんの声だけが家の中に響く。


あたしは・・・・その場から動けなかった。



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