向日葵になりたい。(修正済)
「・・・海?気がついたか?暑いか?」


僚と母が心配そうにあたしの顔を覗いてた。



────夢・・・・・か。



あたしは自分の部屋のベッドの中で肩で息をしてた。



「海が倒れたから・・・とりあえずベッドまで運んだんだ」

「・・・そっか。ありがと。・・・・・・・ねぇ、僚・・・・」

「ん?汗かいて喉渇いたか?」

「ううん・・・・・ねぇ・・・・全部・・・・夢・・・・かな・・・」



僚は一度、目を逸らしたが、一呼吸するとあたしを見て首を横に振った。





「・・・・海には辛いだろうけど・・・・・先生は死んだ」

「───そう」



あたしはゆっくりと起き上がった。


「シャワー浴びてくる。汗かいたから」


母は不安な顔で涙をためてた。


「大丈夫。家から出たりしないよ。
なんならお風呂場の前にいてくれてもいいよ」


あたしがそこまで言うと僚と母はやっと分かってくれ、部屋から出してくれた。




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