向日葵になりたい。(修正済)
「よしっ、これで全部か」
色鉛筆と写真をカバンに入れ、ファスナーを閉める。
これからあたしは電車で2時間ほど離れた学校へ転校する。
寮生活に不安はなかった。
むしろ、あたしを知ってる人が誰もいない所のほうが今のあたしには丁度いいのかもしれない。
「ほんとに1人で大丈夫?」
心配な様子で母が尋ねる。
「うん。学校にはお父さんとお母さんが行ってあいさつしてくれてるんでしょ?
ならもう1人で大丈夫」
「そう・・・ね。
元気で頑張るのよ」
「うん・・・・お母さん・・・・いろいろごめんね。
でももうほんとに大丈夫だから。
お母さんも無理しないでね」
「お母さんこそ大丈夫よ」
そう言って微笑む母。
父は仕事、姉は学校へ行っていなかった。
両親が喧嘩して以来、父とあたしはもともと会話が少なかったが、ますます会話がなくなった。
姉はあたしが連れ戻されて帰って来てからずっとあたしを無視していた。
前からあたしのことはバカにしていたからこうなるとは分かってはいたけど。
唯一、母だけがあたしの味方でいてくれた。
ー
色鉛筆と写真をカバンに入れ、ファスナーを閉める。
これからあたしは電車で2時間ほど離れた学校へ転校する。
寮生活に不安はなかった。
むしろ、あたしを知ってる人が誰もいない所のほうが今のあたしには丁度いいのかもしれない。
「ほんとに1人で大丈夫?」
心配な様子で母が尋ねる。
「うん。学校にはお父さんとお母さんが行ってあいさつしてくれてるんでしょ?
ならもう1人で大丈夫」
「そう・・・ね。
元気で頑張るのよ」
「うん・・・・お母さん・・・・いろいろごめんね。
でももうほんとに大丈夫だから。
お母さんも無理しないでね」
「お母さんこそ大丈夫よ」
そう言って微笑む母。
父は仕事、姉は学校へ行っていなかった。
両親が喧嘩して以来、父とあたしはもともと会話が少なかったが、ますます会話がなくなった。
姉はあたしが連れ戻されて帰って来てからずっとあたしを無視していた。
前からあたしのことはバカにしていたからこうなるとは分かってはいたけど。
唯一、母だけがあたしの味方でいてくれた。
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