向日葵になりたい。(修正済)
「──ちゃん。海ちゃん待ってっっ」


海って・・・あたしだよね?
でも・・・下の名前を呼ぶ人なんて────


不思議に思いながら振り返った。



「──高原さん。どうしたんですか?
あたし、何か忘れ物でも?」

「・・・ハァハァ・・・・いや・・・一緒に帰ろ」

「はっ?」

「俺も・・・ハァハァ・・・今日電車だから」

「でも・・・幹事じゃ・・・」

「いいのいいの───でもちょっと待って──はぁぁ──疲れたぁ。
海ちゃん全然気付いてくれないから。
そういえばこんなこと前にもあったね」

「そうですね。って・・・・何さっきから気安く名前呼んでるんですか?」

「俺らタメなんだからいいじゃん。
ねっ?海っ!」



酔っ払ってるから調子に乗ってるのは分かった。


でも・・・・・ふざけて言ってるのに





あたしの心臓はバクバクしてた。



どうしようもないくらいに。






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