呟き【詩集】
私は風船
これで救われるとおもったのが
間違いでした
あなたの電話ひとつで
私は膨らんだ風船の如く
ふわふわと何処までも飛んでいくのに
電話を切った途端
穴の空いた風船の様に
しゅわしゅわと心は萎んで
元いた場所より
遥か下へ
生きている事にすら
嫌悪する自分がいるんです
繰り返す度に下へ下へと
かといって
無くしたくは無い
やっと見つけた光が
幻だと気付いた今も
これは甘い罠
そして
裏切りへの償い