呟き【詩集】
罪
十字架を背負った背中は
じりじりと暑く
足は鉛の様に重い
渇いた喉を潤す術も無く
ただただ流れる汗は
僕の来た道に跡を残そうと必死
だけど
道についた染みは、いとも簡単に大地へと吸い込まれ
自分の無力さを思い知るだけだ
僕の来た道は、染みひとつ無く
まるで何事も無かったかの様な顔をして
遠くまで続いている
嗚呼、僕にはもう
生きた証を残す事すら
出来ないのか
人間は無力
違う
大地が偉大過ぎるのだ
その上にあぐらをかいて
生かされてるとも知らずに
僕は無知だった
それが 罪