呟き【詩集】
硝子越し


黄色い花が風に揺れる

雲は風に運ばれて
遥か彼方へと

白いスカートが
風に揺れる

薄い青は変わらずに




そんな世界を

私は硝子越しに見ている気分


同じ場所にいる様で

だけど冷たく見えない壁があって


私の声は届かないし

風なんて感じない


はっきり見えているのに

届かない別世界



硝子を割るのは簡単だ


ただ

ここから飛び出す勇気が無いだけ


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