呟き【詩集】
無責任な手
なんだか変な感じ
手を伸ばした空間には何もなくて
暑くも 寒くも無い
分かりきった感覚を
今気付いた様な顔をするのが精一杯
出来れば何も考えず ここにいたいのだけれど
どうやら そういう訳にはいかないみたいだ
ここには 無責任に背中を押す人間が沢山いる
自分で押したくせに
次の瞬間には もう僕の事なんて見てなくて
振り返る度に
風が雲を走らせる景色を
眺めるだけ