呟き【詩集】
僕の小さな世界
パパはいない
ママは黒くなって粉々で
暖かくなった
僕は旅に出る
ママを紫の瓶に入れて
君の後ろ姿を眺めて歩く
空は緑色に綺麗なのに
俯く君は気付かない
君の視界は赤い地面でいっぱい
ピンクの海で橙の魚が泳いでた
それを見て僕は
黄色い涙を流す
森は黒
茶色い風が転がっても
白い太陽が世界を照らしても
森はやっぱり黒
黄緑の靴には穴があいて
僕の足は傷だらけ
青い唇が笑う
それでも僕は
僕のいない世界を目指して
歩き続けるよ