呟き【詩集】
夜明け


ずっと ずっと
真っ暗だった

僕の夜には
明るく輝く月も
きらきら光る星も無くて


たまに聞こえるのは
僕に対する悪口ばかり


だけど
君という存在を知ってから

僕の夜は少しだけ
輝きだした気がするよ



僕の夜に
小さな光をくれたのは

君が繋いでくれた手


もしそれが
ただの君の気紛れだったとしても

他人の体温なんて知らなかった僕には



夜明けの太陽みたいに
温かだったんだ

< 48 / 140 >

この作品をシェア

pagetop