呟き【詩集】
神の子の成れの果て
貴方が落とした一粒の種は
瞬く間に増殖し
知恵をつけ
武器を持ち
争う様になった
森は焼かれ
水は枯れ
灰色の空気が世界を包む
これは
貴方が心を奪われた星の
成れの果て
種を撒いたのが
貴方なら
刈り取るのも
貴方でしょう
何故
貴方は黙って見ているだけなのだ
この現実を嘆いて
目を逸らしているのか
それとも今まさに
全てを刈り取ろうと
この星に、手を伸ばしているだろうか
こんな世界
消えてしまえばいい
そうしてくれたら僕は
少しは救われる気がするよ