呟き【詩集】
無題
どうりで痛いと思ったのです
白かった靴は
綺麗な赤に染まって
破れたマントは
吹き付ける風に役立たずだ
どうして今まで気付かなかったのでしょう
それはたぶん
貴女を思って歩いていたから
貴女に会える日を夢見て
歩いていたから
僕には分かります
きっともうすぐ会える
貴女のいる場所は
暖かいだろうから
靴もマントも
僕にはもう必要無いでしょう