呟き【詩集】
傷
キミが直隠しにするそれに
僕が気付かない筈はなく
だからといって
手を差し延べる術も無い
キミが僕に頼らないのは
僕があまりにも頼りないからで
僕はそれにすら
気付かないフリをするのが精一杯だ
それでも僕が
ここにいるのは
いないよりはマシだと思ったから
手が届く場所にいれば
キミが倒れた時に
たとえ支える力が無くても
一緒に倒れる事が出来るから
なんて
本当は
支えられているのは
僕かもしれないけど