呟き【詩集】
終わり

月の無い日は

闇さえ見えない

天使の目の底の様

そんな日は決まって

眠れない夜に支配されて

朝が恋しくなるんだ


走って逃げ出したいのに

動く度に鳴く足枷が

どうしても外せなくて僕は逃げ出せない



鍵穴は錆び付いた

それは世界の終わりを意味する

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