【続】禁断ゲーム
冷たい視線を省ちゃんはさゆりさんに送る。
そのせいで、彼女の瞳には涙が溜まっていた。
「俺がなんで瑠菜の料理を選んだのか。それは、愛がはいっていたから・・・しかも、瑠菜だけじゃない。大雅や、見ているみんなからの愛が」
省ちゃん・・・気づいてくれたんだね。
ニッコリとあたしは微笑んで、省ちゃんを見た。
大雅はというと、愛という言葉に疑問を感じているみたい。
頭にハテナが浮かんでるもの。
「愛っていろんな形があるんだ。例えば、異性への愛。家族への愛。みんながこの料理にこめてくれた友達への愛・・・とかね」
あたしは、幼馴染への愛・・・かな。
大雅君、わかりましたか?