【続】禁断ゲーム


荷物の無くなった手に



暖かいものが触れた。




「お前の荷物はこれ」




気づかないうちに大雅が荷物を持っていてくれた。




ひそかな心遣いが嬉しくて




頬が緩みながら、あたしは大雅の手を握り返した。





「何ニヤけてんの?」



『んー?内緒~』



「・・・・」





あ・・・。


今、悪魔の微笑みが見えた・・・。



素直に言えばよかった~。


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