旦那様はヤンキーくん
*第3章*“好き”の大きさ
涙……のち笑顔♪♪
(夕衣side★)
「夕衣…帰るぞ」
そう言って、大翔はあたしの手を引く。
「ちょっと…大翔…!
ごめん、蓮君…
今日は帰るね!」
あたしは、振り返って蓮君にそう言った。
大翔の足取りが少し早くなった気がした。
「大翔、今日仕事は…?」
「…早く終わった」
「そっか…」
「何普通に会話してんだよ?」
大翔が止まった。
そして、あたしを睨むようにそう言った。
「…ご、めん…」
だよね…どうしよう…