旦那様はヤンキーくん
「…ねえ、どうする?
今から学校行く?」
彩乃が言った。
「…そうだな、
行くとこねえから行くか~」
そう言って、俺らは学校に向かった。
会話はなくても
隣にいるだけで
なぜか幸せなんだ。
何回も2人で歩いたことのある道
だけど今日は
なんかいつもと違う気がした―…
だけどこんな俺らを
ずっと見つめてる奴がいたなんて
俺も彩乃も気付いてなかった。
そしてこの幸せも
あと数分で終わるなんて…
俺らは知らなかったんだ―…