旦那様はヤンキーくん
「ッ………」
あたしの目からはより一層涙があふれた。
「………泣くなよ」
「……ンッ…」
大翔はあたしに
優しいキスを落とした。
いつもなら怒ってるし、
運転手さんが横目で見てるのも
気になるけど――――…
今は
大翔がそばにいないと
壊れちゃいそうで……
「…俺が、傍にいるから…。
安心しろ。アイツは多分大丈夫だから…そう信じよ?」
「………ぅん…」
大翔の優しさに
涙が零れた。