旦那様はヤンキーくん
てか、この歳で行ってらっしゃいのキスって…
「ママたち何やってんの…」
振り返ると、夕莉がいた。
「ゆっ…夕莉//」
「しょうがねえじゃん。
俺らの親は
いつまでたってもバカップルなんだし」
あとから来た夕翔も言った。
「うるさいなぁ!
早く学校行ってよ!」
あたしは、真っ赤になりながらそう言った。
「…何歳だよ(笑)」
そう言って、夕翔は出て行った。
「ちょっ…。待ってよ夕翔!!
あっ、行ってきま~す!!」
そう言って、夕莉も家を出た。
「なんでお前と学校行かなくちゃなんねえんだよ!」
「いいじゃん!
同じ方向なんだからさッ?!」
なんて言う言い合いが外から聞こえてきた。
「…行ってらっしゃい…」
あたしは、小さくそう呟いた。