旦那様はヤンキーくん




「あっ…すいません…」



あたしがぶつかった人を見ると…




げっ…金髪…




金髪の若い男だった。




ヤバい…キレられたらどうしよう…




―すると…





「あっ、こっちもすいません!
 急いでたんで!
 今日から仕事なんですよッ♪」



と、笑顔で言った。





うわ、可愛い笑顔。




明るく色の抜けた髪が綺麗だった。




「あ、そうなんですか?
 頑張って下さいね」



あたしは笑顔で言った。



「はい!
 ありがとうございます!!
 じゃあ、さようなら」



「さようなら~」




いい人でよかったなぁ…





その人は、笑顔で去って行った―…









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