果てしない気持ち

次の日、蓮が

「おはよう!」何事もなかったかのように挨拶してきた

わたしは、蓮に会わす顔がなく、挨拶が出来なかった

潤がその様子を見て

「なっかあったか?」

わたしは、潤に全部話した。そしたら潤は

「李月の耳にも入っちゃったか~そっか~」

「え?潤それどう言うこと?」

「それ、事実だよ」

わたしは、蓮に完全に突き放された気分だった

午前中の授業が終わり、給食の時間、わたしは、給食に手をつけなかった

それを見て、菊池が

「これ頂戴!」

いつもなら否定する私が

「いいよ」と言ったので、菊池がびっくりしていた

「なんかあった?」

「ダイエットか?」

給食の時間がおわり昼休みに夏希が

「気にすんなって!李月なら、またいい男できるよ」

わたしの前に蓮が来た

「お前、朝から元気ないけど・・・どうした?」

夏希が

「蓮!!喧嘩売っての?」

「は?意味分かんないんだけど?」

咄嗟にわたしが

「夏希!いいから!うち、本返してないから図書室付き合って」

「うんいいけど・・・。」

これが、蓮に対する精一杯のかわし方だった。

今にも涙が出そうだった。

午後の授業が終わって、放課後に潤が

「李月!ちょっといい?」

潤が連れて来たのは、学校の屋上だった

「李月が惚れた蓮って、走って、風になってる蓮なんじゃねーの?

 そんな簡単にあきらめてもいいのか?

 その程度の気持ちなのか?

 違うだろ

 李月いつも俺に蓮のこと話すとき、すっげー嬉しそうで、幸せそうで

 そんな感じで、俺に蓮のこと話して来たじゃねーかよ

 このままだと本当にお前ら終わっちゃうぞ!

 それでもいいのか?」

 ここからは、お前ら2人の問題だから、ゆっくり話し合って決めろよ!
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