果てしない気持ち
「おはよう」寝癖のついたまま学校に来たのは潤だった
「潤、寝癖チョーついんてんぢゃん」
「朝起きたらこうなってたんだよ」
潤は何事もなかったように私に話しかけて来てくれた
そう言う所が潤のいいところなのかもしれない
休み時間に、夏希が
「李月~一緒に職員室付き合って~」
「うんいいよ♡」
「李月さぁ~明日一緒にどっか行かない?」
「いくぅ~」
「よし!決まり!」
「どこ行くの?」
「それは、明日になってからのお楽しみ!」
「え~超気になるんですけどー」
「李月って意外と我慢できないタイプ?」
「うん超気になるタイプ」
「じゃあちょっと待ってて、先生にこれ出してくるから」
「いってらっしゃーい」
夏希のことを待っている間職員室の前に飾ってある写真にふと目が行った
そこには、体育祭、音楽祭、などの写真がいっぱい貼ってあった
その中の写真の1枚に蓮が映っていた
走っている姿だった
その時思った私はこの蓮に惚れていたんだ
蓮のすべてではなく一部の蓮に惚れていたこと