らぶりぃBOY
「頑張ってね。」
下を向いたままの私の頭をポンポンとする。
今まで、彼氏が出来たらどんな感じなんだろうって、ずっと妄想してた。
けど、いくら仮とは言え、こんなにドキドキするもんなんだ?
こんな風に一緒に帰ったり、触れ合ったり。
ドクンドクンと、心臓が飛び出してしまいそう。
これは、単純に王子が素敵だからって理由だけじゃないと思う。
『うん。
じゃぁ…ね。』
"また明日"
なんて、ぃぃ響き。
王子に手を振りながら思った。
流されて王子の彼女になってしまったけれど、この仮の関係を楽しんでみるのもぃぃかもしれない。
毎日これじゃ、体がいくつあっても足りないかもしれないけど。
頬を手で仰ぎながら、お店の裏口へ向かった。
*