らぶりぃBOY
『ガーン!!』
学ランに身を包んだ、紛れもない男の子。
足もちゃんと付いてるし、間違いなく人間。
しかも、この人って……
「一体何なわけ?
鞄投げたのは俺が悪いけど、そんな殴られる程じゃない。
何か恨みでもあんの?」
確かにこの綺麗すぎる顔は知っている。
でも、こんな人だっけ?
目の前の男の子は、眉間に皺を寄せて、これでもかってくらい目をつり上げている。
座り込んでいる私を高いところから見下ろしているから、怖さは倍増。
でも、間違いなく、悪いのはお化けと間違えた私だもん。
『ごめんなさいッ!』
土下座のように額を床に付けると、大きな声で謝った。
*