19歳の花嫁
「おばあ…ちゃん……?」
「……ん…どぅしたんだい…?」
「どぅしたんだい?じゃないよ!
大丈夫?」
「ずっと寝てたような…」
「か…帰ろっ!?ねっ!?」
「……?」
それから家に帰ってお母さんには話したけど…
信じてくれない。
おばあちゃんは何も覚えていなくって…
私はもどかしさだけが募った。
「本当に…本当なんだよっ!?」
「はいはい、分かったからね。
きっと疲れてるのよ。
寝なさい。ね?」
「……」
大人っていつもそう。
勝手に決めつけるんだから。
肝心のおばあちゃんは覚えてないし…
「……分かったよ」
今、よく考えれば…
私の性格がこんなにも悪くなったのは…
この日からなのかもしれない。