薔薇の花嫁
それから数日が経ち、宴の終わりが近づいてきたある日、事件は起こってしまいました。

隣国が大国に攻め入ろうとしていることが分かったのです。

その隣国とは、王の愛する姫の国…。

それを知った側近達は、口を揃えて言いました。

「我が国に攻め入る目的のため、姫は王に近づいたのだ。だから王の求婚を断ったのだ」と。

姫が自分を愛していたわけではないと知り、王は嘆き、姫を憎みました。


姫は直ちに捉えられ、平和同盟を破った罪を背負い、処刑されることとなりました。

罪状を突きつけられた姫は、驚きながらも、決して抵抗することはありませんでした。
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