薔薇の花嫁
王は処刑台に跪く姫に、「最期の望みは何だ?」と、問いました。

すると姫はただ一言、「白い薔薇を」と応えました。

まだ姫を愛していた王は、その最期の望みを叶え、姫の手に白い薔薇を握らせました。

数秒後、地に落ちた白い薔薇の花弁は姫の血で赤く染まり、棘には姫の血が流れていました。
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