ありがとう
するといち早く気付いたのは、あの時いたオジサン


「あれ…あんた確か…」


「あ、私、隣の店の…皆さんにおやつを差し入れに来たんですが…」


「そうかい、そりゃ〜ありがたい。ちょっと皆手が放せないから、そこに置いといてください」


「はい…」


なんだ…彼を呼んでくれないんだ


私は仕方なくパンを置き、帰ることにした


現場と店の中間位に差し掛かった時、後ろから足音がした


振り向くとあの彼が走ってくる






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