ありがとう
「あの…差し入れ…ありがとうございました」


私はそう言う彼を傘に入れた


背が高くてギリギリ届いた


相合い傘みたい


「いえ…皆さんでどうぞ」


わざわざお礼を?


旦那に見習わせたいよ…


「じゃ…」


傘から出ようとする彼


「あ、濡れるよ?」


「平気です!」


彼は笑顔で現場に戻って行った


爽やかで可愛い〜カッコ良い〜


私はテレビの中のアイドルでも見るかのような気分になっていた





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