ありがとう
もう一度彼と話がしてみたい


私は明日、彼に会いに現場へ行こうと決めた


なぜ会いたい?


それは、彼があまりにも彼女を一途に愛しているので、話を聞きたかった


そして休憩時間、私はまた差し入れのつもりでパンを持って現場に向かった


今日は珍しく現場が静かで落ち着いている


「あの…」


側にいる人に声をかけた


「はい…」


「あ…」


偶然にも彼だった


「これ…差し入れ…仕事どう?」


「ありがとう。わりと進んでもうすぐ終わりそうです」


「終わり?」






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