ありがとう
「はい!やっと家に帰れます」


「そうなんだ…」


「いつもありがとうございました」


頭を下げる彼…


「あの…話したいことがあって…」


「今?少しなら平気ですよ」


私達は誰もいない現場の角に行った


私は旦那のパチンコ狂いを恥ずかしげもなく話した


誰かに聞いてもらいたかった


それほど辛かったから


名前も歳もわからない人に?


普通は話さない


でも、この人は違う…


私を助けてくれる気がした





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