三日月<出会い>
年下のオトコ
初めて知った日
初めて拓也を見たのはたしか専門学校の始業式
広いホールに数百人
あたしは知らない人ばかりの状況に緊張していた。
あたしが入学した学科は2クラスであたしはAクラス
しばらくして担任らしい先生が、出席を取り始めた時ホールのドアが開いた。
数人の生徒が開いたドアに目をやり、また戻す。
入ってきたオトコの子はあたし達の出席をとっていた先生のもとへ行った。
「何クラスや?」
先生の質問に
「えっと…Aクラスです」
手元のプリントを見てからそう答えた。
少し離れた席から友達らしい子達から彼への呼びかけがかかり、彼はスッと手を低めにあげてそれに答えた。
あたしはその時先生の近くに座っていたから彼の顔を近くで見たはず。
でも
「Aクラスです」
と彼が言った時に
《あぁ、この人同じクラスなんだ》
そう思っただけ
顔も覚えていなかった
広いホールに数百人
あたしは知らない人ばかりの状況に緊張していた。
あたしが入学した学科は2クラスであたしはAクラス
しばらくして担任らしい先生が、出席を取り始めた時ホールのドアが開いた。
数人の生徒が開いたドアに目をやり、また戻す。
入ってきたオトコの子はあたし達の出席をとっていた先生のもとへ行った。
「何クラスや?」
先生の質問に
「えっと…Aクラスです」
手元のプリントを見てからそう答えた。
少し離れた席から友達らしい子達から彼への呼びかけがかかり、彼はスッと手を低めにあげてそれに答えた。
あたしはその時先生の近くに座っていたから彼の顔を近くで見たはず。
でも
「Aクラスです」
と彼が言った時に
《あぁ、この人同じクラスなんだ》
そう思っただけ
顔も覚えていなかった