三日月<出会い>

年上の男と年下の男

ビリヤードをするメンバーに、ちあきが気になっているりょーちゃんはいなかった。

飲み会まで一度帰ると行ってしまった。残念だけどそれはしょうがないしこのメンバーで楽しもうと。


とは言ったものの、ちあきはほとんどビリヤードもしたことがなかった。

「ちあきほとんどビリヤードやった事ないねんけど…」


そう言うと、拓也は


「大丈夫。俺もあんまりやった事ない!」

笑ってそう言った。


ところが。


拓也も青ちゃんもかなりうまい。

打つ格好もサマになっていた。


「こんな位置絶対無理やんー!」


言った後の、真剣に狙う拓也の目線には横から見ていてドキッとした。


ちあきにも2人は丁寧に教えてくれ、ビギナーズラックか、ミラクルショットも決めて楽しく時間が過ぎた。

「そろそろ行こうかー」

青ちゃんが他のみんなにも声をかける。


その時、ちあきの携帯が鳴った。


(着信:りょーちゃん)


そういえばビリヤードをしてる時はりょーちゃんの事を忘れてた。

そんな事を思いながら電話に出た。
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