三日月<出会い>
<今日まで話した事もなかってんで。羽山くんも迷惑するやろうしそういう事言わんとってよ>



<信用しぃひんなー まんざらじゃないんやって!まぁ俺やから信用されへんのかな。ちぃちゃん羽山くん嫌いか?>


<いや、好きも嫌いも…今日はじめて話したのに。>


<まんざらでもないんやな!>



キツくなって帰ったらしい副委員長の下がらないテンションとしつこさにちょっとイラだったので無理やりメールを終わらせて、カラオケを楽しむのに集中した。



ちあき達がいた部屋は結構おもしろいメンバーがいて盛り上がってた。



「歌えへんの?」


隣に座っていた拓也が言った。



「歌うけど…何歌おかと思って」



曲検索をしながら答えると


「なぁ、三日月歌える?」


曲はアルバムを持ってるから知ってるけど…あまり歌った事はなかった。


「たぶん。」


「まじで?三日月歌ってや。」


「いいよ」


と答えた後に拓也は




「三日月歌われたら俺惚れそうになるねんー」


と言った。


「いや、惚れんでいいからっ!」


ちあきはそう言って流した。
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