三日月<出会い>
専門学校は芸大の教授からも


「あそこは厳しいよー」


そう言われているところで、名の知れた学校だった。


専門に入学直前のちあきは、大学の時にバイトしていたキャバクラの店長だった恋人との関係に終止符を打つところだった。


ちあきには最長の9ヵ月。

付き合ってはいけない関係だったけど、6つ年上の彼は優しくて、すぐ恋に落ち付き合った。


半年くらいして彼は変わり始めた。


ちあきに何ら関係ない事でもひどい言葉の暴力で毎日あたられた。


すぐに

「もう飽きた。別れる」


そう言う彼に始め泣きついていたけれど、その言葉は思うよりずっとちあきを苦しくさせ、気持ちがなくなっていった。


しまいに

「いいよ。別れよう」


そう言った次の日は長い謝りと反省のメール。


復縁するとまた繰り返し。

いい加減耐えられなくなって、病院で自律神経安定剤を出された時にはヤバいと思った。
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