三日月<出会い>

名前も知らないアイツ

入学式、始業式を終え、数日経つと教室は賑やかになってきた。


ちあきの学科は七割が男だったけど友達に男女関係なく、元から男友達も多いちあきは気にならなく、次第にクラスでも打ち解けていった。


特にはっきりグループもなく、教室は和気あいあい。


いつも斜め前の席の亮太はちあきをはじめ、みんな

「オトコマエやんね」

そう言ってた。

ちあきは亮太…りょーちゃんのくっきり二重の大きくて目力のある目が好きだった。


「ちあき、りょーちゃんの目が好きやわぁー」


照れる事なく普通に言ってたし。
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