友達の好きな人


そう思ってたけど現実は厳しかった


圭介と下校中のある日


前から歩いてきた先輩二人組に思い切り嫌味を言われた


「あいつじゃん?成田キラリ」


「はぁ?全然可愛くないじゃん」


「………」


先輩だし、なにも言い返せない私


何か言いそうになった圭介を私は無言でとめた


「なんで黙ってんだよキラリ」


「いいの、今我慢すればいいんだから」


「……キラリ」


「本当に大丈夫だから!ほらっ、あの人達もうすぐ卒業だしさ」


「……無理すんな!俺がついてる!孝代も葵もみんないるから」


「わかってるって!だから大丈夫なの」


そう言っても圭介は心配そうだった




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