友達の好きな人
「圭介、ごめんね連絡が遅れて」
「いいよ、そんなの」
今にも泣きそうに私を見つめる圭介に胸が押し潰されそうだった
「言っとくけど圭介のせいじゃないからね!」
「あの時、キラリと別れた時…嫌な予感がしたんだ、こんなことになるなら家まで送ればよかった」
そう言いながらフワッと私を抱き締める
話してる内容が内容なのに私はドキドキした
圭介をこんなに近くで感じてるんだもん
私はそれだけで怖かった体験も吹き飛びそうだった