友達の好きな人
それぞれの親と一緒に玄関に並んでいる
私もお母さんもビックリし過ぎて固まってしまった
するとその中の1人が口を開いた
「…ごめんなさい!あの時は頭に血が昇ってて…本当にごめんなさい」
その子は深々と頭を下げた
そして次々に謝罪の言葉を述べる
親達もその子達と一緒に頭を下げてくれた
「あの、もういいですから」
私がそう言っても皆は泣きながら頭を下げたままだった
「頭を上げてください、キラリも無事退院できたんですから。確かに未だに許せない気持ちもありますがキラリが許すと言ってるので私も許す努力をしますから」
お母さんの言葉に更に泣きながら謝ってくれた
私も少しだけ残っていたわだかまりが消えたような気がした