友達の好きな人

ある夏の夜



バーベキューの後始末をしている時、葵君に話しかけられた


「成田さん、なんかあった?」

「……え?別に何もないよ!」


私は笑顔で返したけど内心は複雑だった



「ほんとに?なんか悩んでるみたいだったから」


「悩みなんかないよ!心配してくれて有り難う」


「……夜さ、待ってるから」


「………へ?」


「俺、1人部屋だからさ」


「あ……うん」


「それじゃ花火の準備してくる」



私はコクッと頷いた

でも

さっきのって………だよね?



……………。






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