恋はピンポンダッシュ!
少年、中村海斗―前編
次の日、一時限目が始まろうとしていた千歳高校二年三組の教室では、どんよりとしていた昨日とは打って変わり、非常にイライラした面持ちで例のノートを眺めている夏季がいた。そんな夏季を横で圭織が心配そうに見つめている。
「…な、なんか夏季の感情って、目まぐるしく変わって、とても忙しそうだね。(・_・;)」
「聞いて聞いて聞いて、圭織ぃ~っ!あいつったら、ひどいんだよ!」
「あ、あいつって?」
「昨日、校門で出会ったあの子!恐らくそうよ、後ろ姿だったけれど、白いストール、はっきり確認できた!」
昨日、エプロン姿の夏季が見送ったあの後ろ姿、学生服に白いストール、ノートを拾い上げたあの時、例の少年だと確信していた。
「で、ひどいっていうのは?」
「…これが私のポエム。圭織にだけ見せてあげるけれど。」
「あっ、見つかったんだ、よかったね。…でもいいの?じゃあ早速拝見…へえっ、可愛いポエム、って、あれ?これも夏季が書いたの?」
「まさか!あいつよ、あいつが書いたに違いないわ!」
「…な、なんか夏季の感情って、目まぐるしく変わって、とても忙しそうだね。(・_・;)」
「聞いて聞いて聞いて、圭織ぃ~っ!あいつったら、ひどいんだよ!」
「あ、あいつって?」
「昨日、校門で出会ったあの子!恐らくそうよ、後ろ姿だったけれど、白いストール、はっきり確認できた!」
昨日、エプロン姿の夏季が見送ったあの後ろ姿、学生服に白いストール、ノートを拾い上げたあの時、例の少年だと確信していた。
「で、ひどいっていうのは?」
「…これが私のポエム。圭織にだけ見せてあげるけれど。」
「あっ、見つかったんだ、よかったね。…でもいいの?じゃあ早速拝見…へえっ、可愛いポエム、って、あれ?これも夏季が書いたの?」
「まさか!あいつよ、あいつが書いたに違いないわ!」